得意なことを活かしスムーズな「ブリッジング」を実現。国内外の関係者を繋ぐ、グローバル版タイトルのPM

グローバル版タイトルの運営を担うGlobal Business(以下、GB)では、日本語から多言語へのローカライズ・カルチャライズや、海外配信コンテンツ制作の企画・ディレクションなどを行っています。今回は主力グローバル版タイトルのPM(プロジェクトマネージャー)を務める福田に、GBやPMの業務とその魅力、また業務で大切にしていることを聞きました。

◆プロフィール

福田 真菜実(ふくだ まなみ)

Global Business所属。カナダの短期大学を卒業後、現地で就職。その後日本に帰国し、海外法人のゲーム会社を経て2017年にgumiへ入社。主力グローバル版タイトルのPMとして、チームメンバーの業務進行管理や、パブリッシャー、シンガポール支社との連携を行う。

英語力とコミュニケーション力を活かせる理想の仕事

大枝
最初に、福田さんのこれまでのキャリアを教えてください!
福田
はい。カナダの短期大学を卒業して、2年半ほど現地の企業で働いていました。その後日本に帰国してゲーム会社に就職したのですが、もっと英語が使える環境に行きたいと思い、gumiに転職しました。
大枝
数あるゲーム会社の中で、なぜgumiだったのですか?
福田
実は私、入社前からgumiで海外タイトルに関わる仕事をすることにすごく憧れていて……!
大枝
そうだったんですね! その理由は……?
福田
カナダに住んでいたとき、日本のアニメやゲームが好きという人がすごくたくさんいたんです。それなら、留学で身に付けた語学力を活かして日本の良いものを世界に発信していきたいと思ったんです。
大枝
たしかに、日本のアニメやゲームは世界的に人気ですもんね。それを身をもって体感していたんですね。
福田
はい。さらに、英語を使って人と頻繁にコミュニケーションを取る仕事がしたいと思っていたので、その点でもgumiでは理想的な仕事ができそうと思ったんです!
大枝
なるほど! 実際に入社してみてどうでしたか?
福田
入社前のイメージとギャップはなく、むしろ想像以上に業務がやりたいことと合っていて満足しています!
大枝
というと?
福田
実際、業務では日々英語を使ってグローバル版の制作拠点であるgumi Aisa(シンガポール)とやりとりしていますし、IPのパブリッシャーとgumi Asiaを繋ぐ役割として、社内外の関係者とたくさんコミュニケーションを取る機会があります。それだけでなく、入社後に適性に合わせて任せていただいたPMという役割も自分がやりたいことと合っていました!
大枝
自分の得意領域を活かしながらやりたい仕事ができているのは理想的ですね!
福田
はい。好きな仕事で日本のゲームを世界に届けるという夢を実現できているんですから、gumiに入社して本当に良かったです!

世界中に配信されるからこその、やりがいとプレッシャー

大枝
PMの業務が合っているとのことでしたが、具体的にどのようなことをしているのですか?
福田
メインはチーム全体の業務のスケジュール管理です。グローバル版タイトルのコンテンツは、まずgumi Asiaがロードマップに従って仕様書を作り、その仕様書をベースにGBでローカライズやユニットの調整などを行い、パブリッシャーの監修を経てリリースとなります。週に1度アップデートがあるので、各種作業を円滑に進行させ予定通りリリースできるよう、パブリッシャーやgumi Asiaとも連携してスケジュールを管理するのが私の役割です。
大枝
週に1回もアップデートがあると、作業も重なってきますし、スケジュール管理は重要ですね。
福田
はい。gumi AsiaのPMともこまめに期日の擦り合わせや進捗確認をしています。
大枝
さらに、パブリッシャーとgumi Asiaを繋ぐ役割にもなるのですよね?
福田
はい、「ブリッジング」の役割ですね。パブリッシャーと調整したことをgumi Asiaへ、gumi Asiaと調整したことをパブリッシャーへ連携することがGBの基本的な動きになります。
大枝
なるほど。その他にはどんな業務がありますか?
福田
あとは、バナーなどの監修も担当しています。英語翻訳が完了したバナーやアイコンをパブリッシャーへの提出前にgumi内で確認する作業です。仕様書の内容と合っているか、ユーザーさん目線で分かりやすい表現になっているかの確認ですね。私が担当しているタイトルは、英語のほかに7ヵ国語に対応しているので、思い込みによる見逃しや見落としがないよう、念には念を入れて確認しています。
大枝
世界中に配信されると思うとプレッシャーもありますね……!
福田
そうなんです。世界中の多くのユーザーさんの目に触れるものを扱っているんだ、という責任はいつも感じますね。でも、その分無事にリリースできたときの喜びは大きいですし、規模の大きいタイトルに関わり、日本のゲームを海外のたくさんのユーザーさんにお届けできることにはやりがいを感じます!

鍵になるのは「思いやり」のあるコミュニケーション

大枝
業務で基本になるという「ブリッジング」について、どんなことを意識していますか?
福田
まず、gumi Asiaの海外のメンバーとのやりとりは、言葉だけでなく文化や常識も異なるのでミスコミュニケーションが起きないように注意しています。
大枝
言葉以上の壁があるんですね。
福田
はい。その壁を越えてスムーズにやりとりするために必要なのが、相手への「思いやり」だと思っています。
大枝
「思いやり」ですか。
福田
例えばパブリッシャーから依頼がきたとき、そのままgumi Asiaの担当者へ横流しせず、「こんな質問が来るかな」と先に想像してみるんです。そして、考えられる質問はすべて自分の中で消化してから相手へ伝えるようにしています。 あとは修正依頼を伝えるとき、必ず理由を添えることですね。例えば、ただ「ここを直してください」と伝えるのではなく、「こうした方がユーザーさん視点で分かりやすいと思うので直してください」という風に伝えています。
大枝
その方が相手も納得感を持てて、結果的にやりとりの回数も最小限にできそうですね。
福田
はい。それによってミスも防げますし業務効率も上がります。何よりも、お互い気持ちよく仕事ができますね!
大枝
たしかに、海外のメンバーに限らず誰に対しても持つべき姿勢ですね。
福田
そうですね、関係者全員が一つのゲームをつくるチームですから。それに、ただでも毎週アップデートがあって常に納期への緊張感がある中で、少しでも気持ちよく仕事ができるような「思いやり」が良いアウトプットにも繋がると思っています!
大枝
英語ができるだけでなく、人と関わることが好きな福田さんだからこそ自然と思いやりが生まれ、スムーズな「ブリッジング」が実現しているのでしょうね!
大枝
「ブリッジング」が基本となるGBではやはり、PMに限らずコミュニケーション力が重要になりますか?
福田
そうですね。基本的に人とのやりとりが多いので、オープンマインドで前向きな方が合うと思います。人と関わることが好きな人であれば、GBには色々な国籍のメンバーがいるので異文化コミュニケーションも楽しめると思いますよ!
大枝
今はGBのメンバーは在宅勤務の人が多いですが、コロナ前は英語以外にも色々な国の言語で会話が飛び交っていて活気がありましたよね。
福田
在宅勤務になっても、ランチの時間にチャットで雑談したりカジュアルな雰囲気は変わりませんよ!
大枝
変わらず交流があるんですね!
最後に、福田さんがこれから挑戦したいことを教えてください。
福田
PMとしてのスキルを上げることが当面の目標です。スケジュール管理に留まらず、もっと踏み込んだ工数管理などにも幅を広げていきたいですね。視野を広げることでチームメンバーがより円滑に仕事を進められる環境をつくり、チームとしてのアウトプットの向上に貢献していきたいです!
大枝
福田さんのチームメンバーへの「思いやり」が伝わりますね。今日はありがとうございました!