ブロックチェーン領域に挑戦するgumiをバックオフィスから支える!若手経理マネジャーの“オンリーワン”なキャリア

若干27歳で経理部の財務会計チームのマネジャーを務める“なかお”さん。決算業務全般だけでなく、暗号資産に関する論点整理、会計処理の検討をはじめとした新しい領域にもチャレンジしています。オンリーワンの経験を積めるというgumiの経理ならではの業務や、やりがいを聞きました!

【出演者】

なかお

gumiグループの財務会計・税務領域全般のマネジメントを担当。
公認会計士試験合格後、監査法人にて法定監査等に従事したのち、2022年にgumi入社。
社内クラブ活動のフットサル部員であるが、運動不足により走り方を忘れたため、半年以上練習参加ができていない。

自分の労働力という資源をどこに投下するか、それが企業選びの決め手

佐藤
まず、なかおさんのご経歴から教えてください!
なかお
大学在学中に公認会計士の試験に合格しまして、新卒で地元九州にある監査法人に就職しました。主なクライアントは飲食、サービス業やSaaS系企業、東京事務所に異動してからは上場企業を担当して、地方~東京まで良い経験を積むことができたのが前職です。
佐藤
前職も担当企業もゲームとは縁が無さそうですが、どうしてgumiに!?
なかお
転職の際に大事にしていたことが2つありまして。まず、前職の監査業務は、企業が確定した決算数値を見るのが仕事だったので、今度は企業側に回って決算作業をする、数字を作るプロセスに参加したいと思ったのが1つです。そしてもう1つが、世界で通用する技術や新しいことをしている業界に自分のスキルを使いたいと思って探していました。
佐藤
その点gumiはブロックチェーンという技術を駆使して新しい領域にチャレンジしていますもんね!
なかお
はい、自分の労働力という資源を投下して、世界に誇れるプロダクトにできたらと思ってgumiに入社を決めました。

経理業務は、さながら“SRPG”

佐藤
現在、財務会計チームのマネジャーをされていますが、どういった業務を?
なかお
一般的な経理の業務が7割を占めています。例えば、請求書の処理、入出金の管理、従業金の経費精算など。加えて、連結決算や開示業務、そしてgumiのブロックチェーン等事業の暗号資産に関する会計処理の検討や、税金計算、そして実際のトレードなども見ています。
佐藤
転職する際に、数字を作る企業側の経験をしたいとおっしゃっていたのでまさにそれができているんですね。
なかお
そうですね。特に連結決算は、上場企業が提出する義務があるので、海外子会社に対して具体的に指示を送ったり、子会社があげてきた決算数値をレビューしたりしています。必要に応じて自分たちで作ったりも。連結子会社は20社ほどあるので、全体のマネジメントも含めてやっていますね。
佐藤
決算と聞くと、とても大変そうなイメージがあります。
なかお
本決算の時期は特に大変でした。期末日から決算短信の提出までのスケジュールが1か月とタイトな上、それ以降もグループ各社の税金申告や有価証券報告書の作成といった必要な業務が非常に多いので、それが一番きつかったです(笑)
佐藤
マネジャーという立場上、メンバーにも気を配りながらスケジュールをこなさないといけないですよね。
なかお
そうなんです。3か月スパンでスケジュールやリソースプランを考えなきゃいけないのですが、その中で「無事是名馬(ぶじこれめいば)」という言葉をいつも大事にしています。「病気や怪我なく無事に走り続ける馬は名馬である」とする考え方を表した格言なんですが、決算は過酷といわれる中で、せっかくgumiにジョインしてくれたメンバーが体調を崩さず、しっかりパフォーマンスを発揮できるように、細心の注意を払ってマネジメントしています 。
佐藤
業務量が増える中で、しっかりコントロールしてくれるなんてメンバーも安心ですね。とはいえ、膨大な業務とタイトスケジュールをどうやって乗り切ったんですか?
なかお
やっぱり準備が大事なんです。ゲームでいうSRPGに近い要素があって(笑)
出てくるステージの内容、つまり乗り越えなきゃいけない業務はわかっているので、事前にパーティをしっかり組みます。数をこなせるタンク、難しい業務をこなせるテクニカルなアタッカーなど、役割分担の準備にかなり時間を投じたことでなんとか乗り越えることができたと思います。
佐藤
ゲームも経理業務も準備が大事。大変なのは重々承知なのですが、ゲームに例えて乗り切る発想、ゲーム会社らしくて少しほっこりしました(笑)

上場企業×暗号資産、gumiだからこそ経験できる業務

佐藤
ブロックチェーン等事業にも、経理として実際に関わってみていかがですか?
なかお
新しいことを自分たちで定義していけるという点は 非常にやりがいがありますね!会計の基準というのは、すべての基準が網羅されていることが多い中で、暗号資産取引の会計基準はいまだに未整備でルールとして存在していない部分が多いんです。 ガイドラインだけを頼りに、新しく始める取引で会計処理に落とし込む方法を考えなければならない。経理の仕事はルーティン業務がほとんどという中で、「これがどういう会計処理で、税金計算どうしようかな」なんて考えることは中々ないんです。
佐藤
他社事例などを参考にしながら、会計上問題ないか照らし合わせていくイメージですか?
なかお
いえ、上場他社の事例がまだ無いので、他社事例にgumiがなっていく。“前例を作る作業”なんです。
佐藤
かっこいい!gumiがブロックチェーン領域に参入してからのこの数年間は、ずっと最前線で前例を作り続けてきたんですね!!
なかお
そうですね、少しずつノウハウも貯まって、今までの取引経験が活きることが増えてきました。もちろん私だけの力ではなくて、監査法人や税理士の方などの協力を仰ぎながらチームメンバーみんなで 日々考えています。
佐藤
今年はgumi本社初めてのブロックチェーンゲーム「ファントム オブ キル‐オルタナティブ・イミテーション‐」のリリースがありましたが、こちらにも思い入れがあるのではないでしょうか?
なかお
それはもう!(笑)経理としてもかなり大がかりなプロジェクトとして進めたゲームなんです。背景には、リリースにあたって会計上、税務上、どう処理するのかにはかなり時間をかけて、外部の税理士さんなども巻き込みながら非常に苦労しました。
佐藤
例えばどういったことに苦労されたんでしょうか?
なかお
ブロックチェーンゲームは、普通の課金に加えて、暗号資産でも課金ができるのですが、売上高として決算で開示される単位は「円」なんです。
でも暗号資産の単位って「~円」ではなくて「~MATIC」とか「~OSHI」という単位になるので、じゃあ、円に直すと何円になるの?とか。
佐藤
た、たしかに、、、汗
なかお
ほかにも、この暗号資産は「円」と表現してもいいほどの流通量があるのか?とか、暗号資産は時価があるので、時価何円なのかというのを毎月集計しなきゃいけないんですが、そもそも「集計」でいいのか?などなど、そういった「そもそも話」からスタートして。あげればキリがないほど様々なことが課題にあがって、ひとつひとつに向き合いながらなんとか無事リリースまでこぎつけました。そしてちゃんと売上として計上できたので、ホッとひと安心しています(笑)
佐藤
ブロックチェーンゲーム上での取引ひとつひとつは、経理の皆さんの並々ならぬ努力があってこそ成立しているんですね…!

経理として、オンリーワンの存在に

佐藤
上場企業の決算業務もしながら暗号資産という新しい分野に挑戦することは一筋縄ではいかないことが多いと思いますが、そこに挑戦し続けられる原動力はなんですか?
なかお
そうですね、上場企業は会計監査を受けるのが義務で、利害関係者への説明責任をはじめとした社会的な責任が大きいので 、求められる会計処理の正しさの水準が高いんです。それ相応のクオリティを求められるから実力がつきますし 、同時にブロックチェーンという新しいこともやらなきゃいけないというのは、誰もができる経験ではなく、希少性がかなり高い人材になれると思うんです。それが走り続けられる大きな理由ですね。
佐藤
とはいえ、ご自身のスキルアップだけに固執せず、周囲にも柔軟な印象があります。
なかお
ありがとうございます。雰囲気づくりはすごく意識していて、経理って黙々とやるイメージがあると思いますし、各々パソコンに向かいがちなので、部の雰囲気を常に明るくできたらと思っています。
昨年迎え入れたAIロボットは、仕事の合間の癒しです。ちなみに会計上は“器具備品”なので、この子こう見えて固定資産なんです(笑)
佐藤
gumiの行動指針“Value”のひとつ、「Stay Positive」ですね!
なかお
Valueでいうと「Keep on Trying」も大切にしています。経理では、個々人が経験を積みたい、こんな業務にアサインしてほしいというのを柔軟に取り入れるようにしています。出納業務ならずっと出納業務を担当するとか、ずっと同じ業務に就くことが多いのが一般的な経理だと思いますが、gumiに入社してくれるメンバーは、新しい業務に挑戦したいという人が多いので極力その要望に応えられるようにアサインするようにしています。
佐藤
やはり、新しいことにチャレンジしたいと思う方が向いているのでしょうか?
なかお
そうですね!もちろん日常の経理業務もありますが、会社全体として新しいビジネスに取り組んでいるので新しい業務を楽しいと思える人にぜひジョインしてもらえたら!

gumiがブロックチェーン領域のリーディングカンパニーになっていくとなったときに、バックオフィスもそれに応えられるだけの体制になるべきだと思っているので、そういった中で貴重な経験を積めると思います。経理でオンリーワンな経験を積みたい方、お待ちしております!!

佐藤
ありがとうございました!!