上場以来のビッグニュース! SBI及びスクウェア・エニックス・グループとの資本業務提携で何がどうなる?!異例のタッグで成し遂げたいビジョンについて川本社長に迫る | 凸撃!ノセちゃいますが、ナニか?#3

gumiの広報担当・佐藤が、社内の気になるあの人に容赦なく突っ込むインタビュー企画。ついつい“乗せ”られちゃう取材相手から際どい話を引き出し、包み隠さず“載せ”ちゃいます!

SBIホールディングス株式会社

国内最大級のインターネット総合金融グループ。
暗号資産交換業の運営など、暗号資産やその基盤技術となるブロックチェーン等に係る様々な事業にも注力。デジタルスペース業界全体の発展に向けて、業界横断的な組織づくりにも携わっており、日本のWeb3領域をけん引している。

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス

「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」等の世界的に有名な IP コンテンツを数多く有する企業であり、ブロックチェーン・エンタテインメント領域においても様々な取り組みを実施している。

株式会社gumi

主力であるモバイルオンラインゲーム事業に加え、ブロックチェーン等事業に早期に参入し、将来の収益基盤化を目指し取り組んでいる。特にブロックチェーン領域において自社の開発力を武器に、ブロックチェーンゲーム等のコンテンツ開発をはじめ、ファンド投資、有力ブロックチェーンのノード運営の3つの事業に積極的な経営資源投下をしている。

昨年12月22日、gumiはSBIホールディングス(表題及び本文では「SBI」と表記)及びスクウェア・エニックス・ホールディングス(表題及び本文では、同社グループを総称して「スクウェア・エニックス・グループ」と表記)との間で、それぞれ資本業務提携を発表しました。

(資本業務提携の詳細についてはこちら:適時開示ファイナンス補足説明資料

この提携は“業界課題を解決し、新しい市場が立ち上がる大きな一歩になる”とWeb3業界での期待が膨らみました!

Web3領域において、gumiが頭を悩ませていた大きな課題のひとつが「ユーザーの心理的ハードル」。ブロックチェーンゲームを一般ユーザーが始めるには手続きが煩雑で理解難易度が高いのが現状。一般ユーザーでも利用しやすい仕組みの構築がWeb3業界の発展には最優先課題!
そこで、SBI及びスクウェア・エニックス・グループと協力し、互いに補完し合うことで課題解決の実現に大きな一手をかけたのです。

その中で、今回の記事では、SBIとの協業に至った背景と今後の取り組み方針にフォーカスしてお伝えします。

どうしてゲーム会社と金融機関というまったく異なる畑の企業が手を組んだのか?そしてそれによってこれからのgumiはどうなっていくのか?gumi社員もまだ知らない!?全貌を川本社長に話してもらいました。

佐藤
社長、いよいよやりましたね!70億円もの大金を引っ張ってきて、何か企んでるんですよね!?
川本
企むとは人聞きの悪い!
佐藤
それはさておき、お祝いの品としてこちらを用意しました!どうぞ!
川本
お、出たな!もう3回目となると慣れてくるぞ。
今度は猫…どんどんデカくなっとるやないか!・・・そしてこれも意外と乗るなぁ(笑)
佐藤
招き猫を、資金をゲットした社長に見立てました!福を招いて商売繁盛ですね!
川本
俺ずいぶん可愛いな(笑)でもこれから新しいことを始めようとしているから、商売繁盛を願う招き猫は縁起がいいかもしれないな!

「金融×エンタメ」異色のタッグその背景と目的とは?

佐藤
今回の資本業務提携はgumiにとって上場以来の大きな契約!Web3領域に注力している他の企業や業界からの反応はいかがでしたか!?
川本
良い意味で驚かれた!でも、ただ単に「すごい」という驚きではなくて、なんでSBIとgumiなんだろう、何をやるんだろう!?というハテナみたいな雰囲気も感じたな。
佐藤
たしかに、どうして大手金融機関とゲーム会社のgumiが手を組むのかピンとこないですよね!gumiとしてもこれほど大きな契約は初めてですし。その疑問に答えるべく、提携目的を教えてください、社長!
川本
お、おぅ。端的に言うと、Web3事業の発展が大きな目的で、一般ユーザーでも安心して利用しやすい仕組みの構築が目標だね。さらにgumiでずっとやってきたファンド投資も軌道に乗ってきたから、それ以外の金融事業にも拡張を図りたいと思ってる。
佐藤
かなり大きなことをやろうとしてますね。どうして今このタイミングで協業しようと?
川本
ブロックチェーン関連市場の動向を踏まえて5年後10年後を見据えたときに、今動かないと!と思ったんだよね。
佐藤
長い目で良いサービスやコンテンツを提供するためには、今が頑張りどきなんですね!ただ、gumiには新規事業を立ち上げるほどの余裕はなかったのでは?
川本
そう、そもそも手元資金が必要だったから協業先を探していたところ。でも多額の資金だけではなく、今後、Web3事業を発展させるにあたってシナジーの見込める企業からの調達を優先していたんだよね。
佐藤
シナジーを見込める企業となると、金融機関の中でも特にWeb3に注力されているSBIとの協業を視野に入れるのは自然な流れだったんですね!
川本
そう、シナジーで言うと、SBIは暗号資産交換業の資格を持つ会社を複数運営していて、Web3領域の金融ノウハウや機能、ネットワークを持っているのが強み。
一方、gumiはNFTやBCG(ブロックチェーンゲーム)などのコンテンツを制作する力を持っているが、それをスケールさせるエコシステムを作るには、SBIの強みを掛け合わせることが必要と感じていた。
さらに言うと、タイミングも良かったんだよね。
もともとgumi venturesやgumi Cryptosという国内外のファンドで投資事業をともにやってきた仲間である新生銀行(現SBI新生銀行)が、SBIグループに入られたタイミングだった。このファンドではしっかり成果もあげていたためSBIとも話が進みやすかったというのはあるよね。
佐藤
もともと深いつながりと実績があって、かつ事業シナジーがある点で協業を決めたわけですね。
川本
相性も良かったと思うよ!実際、協業の話し合いがスタートしてから終わるまで、1ヶ月半くらいしかかからなかった。それくらい私と、SBI証券の小川専務との相性が良くて、「会って初日に結婚しましょう」みたいな(笑)
それと、会長の北尾さんが関西出身の方で、最初にもらった一言が「それ、ええな!」って。私も関西人だからすごくグッとくるものがあって、良い感じにまとまっていったんだよね。
佐藤
おぉ!運命的なものさえ感じますね! 契約が決まった瞬間の気持ちはどうでしたか?
川本
私が社長として率いるようになったgumiという会社で、自分自身が先導してやってきたことが、資本業務提携契約という形でSBIに認められて、やっとスタートラインに立った…という安堵が一番強かった。電話で決定の連絡を受けたときは、ちょうど自宅にいて、妻と人生初のハイタッチをしたな(笑)
佐藤
いつもクールな社長が奥さんとハイタッチ!かなりの喜びが伝わってきます(笑)
ブロックチェーンの文脈だと、とてもポジティブな一手を打てたわけですが、今回の調達資金の使途に、モバイルオンラインゲームの開発も含まれていますよね。Web3領域の強化が目的なら、なぜ今回調達した資金をブロックチェーン事業に全部投入しないんですか?
川本
いやいや、gumiの成長にあたっては、モバイルオンラインゲーム事業の一層の発展が不可欠なんだよね。ブロックチェーン市場が大きく成長するにはもう少し時間がかかると思うし、足元の収益力をより強化していくためにも、これからもモバイルオンラインゲーム事業への投資はしっかり行っていく必要がある。
それに、モバイルオンラインゲームをちゃんと作れる技術があるからこそBCGもうまく作ることができる。成熟市場と成長市場の差はあるけどいずれも大事な事業で、会社としてはこれまでの経験も活かしつつ、1本の柱を2本にしようとしているだけということ。
佐藤
たしかに、モバイルオンラインゲームで面白いものを作れるからこそ、Web3でも面白いゲームが開発できるんですね!
川本
そうそう。なのでまず足許は、主業であるモバイルオンラインゲームでしっかりヒットを生み出すのが肝。そのうえでその知見をしっかり活かして良質なコンテンツをBCGの領域でも創出していく。
加えて、ゲームコンテンツのみならず、トークン(暗号資産)を中心としたアセットをベースにした収益モデルを新たに構築していくことが、安定的に会社を成長させるにあたって必要と考えている。
もっとも、安定かつ高収益な事業モデルを実現させるにあたって、ゲームコンテンツにおいてはモバイルもブロックチェーンもスクウェア・エニックス・グループとの連携が大事だし、Web3の金融領域においてはSBIとの連携が鍵になるのは間違いない。

ブロックチェーン事業をどう推進するのか

佐藤
今後の方針は理解しましたが、ブロックチェーン領域が分かりにくいので、もう少し具体的に教えてください!
川本
そうだね、良質な保有アセットを最大化することを目的として、大きくはトークンを①生み出す/獲得することと、それを②運用して増大させること、を実行していくということ。
佐藤
うーん、まだイメージが沸かないです。
川本
もう少し具体的に話すと、まずは自社で開発するBCGに関連して発行されるトークンだったり、他社との協業や出資等でトークンを獲得する。
それを、ノード運営事業(ステーキング報酬等)だったり、今後SBIと検討している金融事業だったりで増やしていく。「生み出し」と「運用」の相乗効果で、最大化を図るということかな。
佐藤
なるほど、つまりは良質なBCGの開発力と投資対象の目利き力が「生み出し」では大事で、それを高度なWeb3の金融手法を駆使して「増加」させていくということですね。
川本
まさに!そこをSBI及びスクウェア・エニックス・グループと一緒に実現させていきたいという話だね。
佐藤
逆に、ブロックチェーン事業の推進にあたって困難な点としてはどういったところがありますか?
川本
そもそも、株式上場している企業がブロックチェーン事業に取り組むということ自体がものすごくハードルが高い。法律・会計・税制の規制含めて、透明性をもってしっかり取り組む必要がある。
特に、会計監査については、暗号資産周りで現状明確な監査手法が確立されていないため、上場を維持しながらブロックチェーン事業を推進していくことは、そう簡単なことではない。
佐藤
考えるだけでゾッとしますね。
川本
もっとも、裏を返せばそこが差別化要素にもなるということであって、gumiは5年前の2018年からクリプトファンドの投資事業や、各チェーンのノード運営を行ってきて、当時から論点を整理して会計上の課題もクリアしてきたがゆえに、その点、他の上場企業よりも先行している部分があるとも言えるよね。
加えて、今後はSBIの協力も得て、ルール整備や規制緩和に向けた動きを一層強化できる。こういった規制をきちっとクリアできる実績と体制を持っているという意味では、gumiはすごくアドバンテージがあると思っていて、そのアドバンテージがある分、挑戦できることも多いよね。
佐藤
困難なことが逆にアドバンテージなんですね!よく理解できました!

経営者として実現したい未来

佐藤
SBIとの提携を発表してから半年ほど経ちますが、実際に走り出してみての実感はどうですか?
川本
実際に、一緒にこんなことやりましょう、これはどうですか、と提案し合ってどんどん進めていくノリがすごく合ってる。
佐藤
ノリってスピード感が合う的なことですか?
川本
テンポだけじゃなくて中身もかな。なので、もうすでに具体的にいつまでにこれをやりましょうというのが整理され、進め始められている。両者の役割分担も見えてきたし、新しい領域なので何が正しいかわからないけれども、やれることの幅が広がってすごく面白いことにはなりそう。本当にワクワクしてるよ!
佐藤
私もワクワクしてきました!新しい時代を創る意気込みですね!
川本
そのつもりだよ!私としては、次の時代はリアルとインターネットの融合のような世界が前提となり、いよいよデジタル経済圏だけでも完結する部分が出てくると思っている。その時代でまた新たな勝者となる企業が現れる。この流れって、これまでのガラケーやスマホ向けのゲーム領域でも起きた話で、歴史上繰り返されていてずっと変わらない。
なので、gumiはその来るべき未来を信じて、早い段階からそこにしっかりと投資をしてやるべきことをやり続けていれば、すさまじく大きなリターンが得られると思っている。
佐藤
gumiを大きく成長させるという強い意志を感じました!社長ご自身としての長期的なビジョンはいかがでしょうか?
川本
私自身としては、10年後には、gumiをWeb2とWeb3の領域でとにかく日本を代表するエンターテイメント会社にできれば。そしてそれが達成され、後進に道を譲る状態にしておくというのが理想。
自分も頑張りながら、次の時代を背負っていけるような人を育成することも社長業としてやるべきことだと思っているので、いつなんどき自分が死んでもいなくなっても大丈夫なように、粛々とやっていく。
佐藤
社長がすでに後継の育成まで考えられていてちょっと感動しました!ちなみにWeb4はやらないんですか?
川本
Web4までいくと流石に若いメンバーに任せたほうがいいかな(笑)
佐藤
いずれにしてもまずはWeb3でってことですね!
今後に向けて、gumiとして事業領域がさらに広がっていきそうですが体制も強化されていかれるのでしょうか?
川本
当然強化するよ。特に人の面が大事。ブロックチェーンの領域って、経験をしている人が少ないので、そこに飛び込んでチャンスをつかみたいとか、あるいは新しいことをやりたいというマインドがある人たちを我々は望んでいる。
ゲーム×ブロックチェーンの文脈でもいいし、ブロックチェーンだけでもいいんだけれども、そこに果敢に挑戦したいという前向きな人を採用して、事業の発展につなげていきたいね。
佐藤
最後に、2年前の記事では、「1,000億円奪還は当然の通過点として、國光さんの意志を継いで、世界に通用するゲーム会社になれるよう粉骨砕身努力していく」とおっしゃっていましたが、その決意にお変わりないですか?
川本
もちろん!!中期経営計画でも改めて目標として掲げたけど、時価総額1,000億円を取り戻さない限りは辞めるに辞めれないな!そのために、我々の得意ゾーンを引き続き伸ばしていく。ゲーム事業と同じくらい、ノード運営事業やファンド事業も大きくしなければと思っている。
國光さん退任後、私自身が次のgumiのビジョンを考え、たくさんの人と会ってきた中で、偶然にして得た縁が今回のSBIだった。このご縁を大切にし、モバイルゲームとブロックチェーンの掛け算でビジョン実現を加速させていく覚悟だね。

まあ「猫に小判」にならないように、ちゃんと価値あるものとして事業化していくよ!

佐藤
なんと!招き猫から「猫に小判」を導きだすなんて!一本とられました!
今回のSBIとスクウェア・エニックス・グループとの資本業務提携によって、「Web3を通して社会に新しい価値を提供できる未来の実現」にまた一歩近づいた気がします。川本社長、ありがとうございました。

写真:山崎 玲士