gumiが協賛 学生ハッカソン“開発道場”に潜入取材!

10月某日、学生ハッカソン[1]“開発道場”の最終発表が行われました。
gumiをはじめ、(以下50音順)サイバーエージェント、GMO、Next Finance Tech、マネーフォワードと、日本のITをリードする国内有力企業から協賛を受けた当ハッカソン。gumiから代表して、ブロックチェーンリードエンジニアの森本が参加し、gumiの知見や自身の経験をもとに、学生にアドバイスを行いました。
また、当日語り切れなかった、エンジニアとしての森本の想い等をインタビューしましたので、その日の様子や最優秀プロダクトの紹介を交えつつお届けします!

[1] ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語で、決められた期間内でアプリケーションやサービスを開発し、その成果を競い合うイベント。

“開発道場”とは……?

“開発道場”は、学生エンジニア団体Cloud League[2]が主催する、学生向けハッカソン。通常の学生ハッカソンと異なり、開発・発表をして終わるのではなく、事業立ち上げまでをゴールに見据えています。第3回目となった今回のテーマは以下の3つ。

①React Webアプリ開発
②Flutterスマホアプリ開発
③ブロックチェーン関連アプリ開発

参加者は各テーマ毎に運営によってチーム分けされ、2週間で開発から発表までを行います。メンバー同士が全員初対面というグループも。開発力だけでなく、コミュニケーション力や、マネジメント力も必要とされます。

[2] Google Developer Student Clubsの支援の元、アジャイル開発に焦点を当てプロダクトの開発を行う学生エンジニア組織。“開発道場”は入団試験としても機能しており、少数精鋭をコンセプトにしています。
Cloud League公式Twitter ⇒ https://twitter.com/Coding_24_7

“開発道場”への協賛のきっかけ

なぜ、gumiから開発道場”への協賛を決めたのでしょうか。森本は「開発道場”が少数精鋭で事業の立ち上げまでをコンセプトに掲げていることから、まだ発掘されていない才能のある若手エンジニアの育成・啓蒙に寄与しているハッカソンであると感じた。そうしたエンジニアの支援に繋がると考え今回の協賛を決定した」とその理由を話しました。
gumiでは、ゲームの開発をはじめとした各事業においてエンジニアの存在は欠かせません。優秀なエンジニアを目指す若者を育成する取り組みに対して、gumiは積極的な支援を推し進めております。

当日の様子

さて、当日はどのような様子だったでしょうか。現場へ潜入取材を行いました!

11:00 開会、各協賛企業あいさつ
開会するとまずは協賛企業からのあいさつ。

森本からは、現在企画開発を進めるブロックチェーンゲーム含め、gumiの先端的なメタバース事業の取り組みを紹介しました。
メタバース事業(現在は特にブロックチェーン領域)は「スタートアップ的な状況だ」と森本。続けて「投資先であるdouble jump.tokyoとは連携することも多い一方で、お互いが自律している面白い関係性にある。今のgumiは、自社の強みをどう活かしていくか、しっかり定めていくフェーズ。ブロックチェーンゲームの開発はもちろん、DeFiやノード運営など、幅広い領域でその強みを発揮させていきたい」と語りました。

12:00 プロダクト紹介、壁打ち
各企業のあいさつが終わると、本題のプロダクト紹介のパートへ。2週間かけて作ったプロダクトのお披露目に、学生のプレゼンも自然と熱が入ります。

厳しい選考過程でこの日を迎えたのは以下の3チーム。

  • 1組目 Flutterチーム①
    気圧や摂取カロリーを入力し、明日の体調不良を予測。結果をSNSでシェアできるアプリ。
  • 2組目 Flutterチーム②
    積読(つんどく)解消を目的として、読んだ本のページ数を記録・シェアできるアプリ。
  • 3組目 ブロックチェーンチーム
    キャラクターをデジタルコレクティブルにしてランダムにゲットできるアプリ。

発表が終わると、企業が各チームのテーブルを周り、壁打ちが行われました。
開発の意図や目的を深堀りし、改善点の洗い出しや、収益化するにはどうするかまで、企業目線の鋭いやり取りが飛び交います。

学生にとっては貴重な機会。森本含め、参加した企業も学生に真剣に向き合っていました。

森本は「非常にレベルの高い企業から協賛が集まっており、日本のIT業界全体が、エンジニアの育成にフォーカスしている」と“開発道場”を通して、現在の良いムーブメントを感じたと言います。
また参加者の学生に対しては、壁打ちを通じて「ピュアに開発を楽しむ姿勢が感じられた。」とし、「自分がこれだと思う領域が見つかるまで、学生のうちはとにかく興味の赴くままやってほしい」とアドバイスを送りました。

15:00 最優秀プロダクトの発表
昼休憩をはさんで、いよいよ今回の“開発道場”最優秀プロダクトの発表…!

今回の

優秀プロダクトは……!







\ブロックチェーンチーム/

今回は例年設けられているCloud League賞に加え、企業賞としてマネーフォワード賞が設けられ、なんと、ブロックチェーンチームはダブル受賞を果たしました!
おめでとうございます!

※マネーフォワード社から企業賞の選考コメント
※マネーフォワードの方々とブロックチェーンチームからるーやさん(左から2番目)、はっしーさん(左から3番目)

ダブル受賞を果たしたブロックチェーンチームのるーやさんは「スマートコントラクトを書くよりも、その開発環境の立ち上げに時間の多くを費やしました(笑)。しかし、これは他のプロジェクトに流用できるので先行投資と捉えています。ダブル受賞は本当に嬉しかったです。このような機会を用意してくださった“開発道場”の運営や協賛いただいた企業様に感謝申し上げます。」と開発の苦労と受賞の喜びを語ってくれました。

今回、ブロックチェーンチームが受賞を果たしたということで、ビズデブからエンジニアに転身してブロックチェーンの世界に飛び込んだ森本に、ブロックチェーン事業の魅力を語ってもらいました。森本は、「取り組む範囲が広い」と切り出したうえで、「クリプト系のエンジニアとしてトップを目指そうとすると、ネットワーク、暗号学、セキュリティなどありとあらゆる知識を持っていなければならないので、自ずと視野が広くなり、物事を俯瞰して見れるようになる」と語りました。また、「グローバルに勝負できる」こともブロックチェーンの魅力の一つです。「Web2的なサービスの場合、自分たちのサービスにどれだけユーザーをプールして覇権をとるかが勝負だった。Web3の場合、そもそも世界中みんながつながっていて、1エコシステムの中でどういうポジションで勝負するかという考え方になる。最初からグローバルな展開を見据えて、世界中で使われるものに関わることになる。」と付け加えました。

森本からエンジニアで活躍したい若者へのメッセージ

後日、“開発道場”に参加した学生含め、これからエンジニアとして頑張ろうとしている人に向けて、森本から3つのアドバイスをもらいました。

  1. 頼れるビジネスサイドと組むか、自分がビジネスもやる
    gumiは、まだ制約や危険の多いWeb3という世界で、どうにかしてそれを乗り越えて、もっと面白いものをオンチェーンでやってやる!と意気込んでいる人間がたくさんいて、開発者に対して面白い開発案件をたくさん持ってきてくれる環境があります。だから技術へのキャッチアップと実装にフォーカスできるのですが、実はこうした環境は稀有です。Web3技術者として重要なことの一つは「本質にフォーカスできる環境を選ぶこと」だと思います。
  2. やりたい分野を選択する
    よく「Web3エンジニアになれば成功しますか」みたいなことを聞かれるんですが、「アツい」とされた領域が数ヶ月で飽きられたりするのがWeb3です。Solidityを表層的に理解しているだけでは業界のスピードに翻弄されるのが現実だと思います。
    少し前はAI周りのエンジニアになりたがる人がかなりたくさんいましたが、その多くが「教師データをベタうち入力する」みたいな仕事をしています。
    技術にのめり込める領域でイノベーションフロンティアにキャッチアップし続けていけるのが成功するエンジニア像だと思うので、「のめり込める」領域を見つけることが大事だと思います。
  3. ロールモデルは存在しないと考える
    IT周りは特に変化が大きい領域なので、「数年後のあなた」として理想的な人はいない前提で考えるのがいいと思います。あなたの特性と社会の変化を自分の目で捉えて、自分で考えることが何より重要かなと。

さいごに

gumiは今後も、こうしたハッカソン等への協賛や、その他優秀な若手エンジニアの育成支援に貢献してまいります。
現在gumiでは、メタバース事業の取り組みを強化しており、特にブロックチェーン領域において、様々な職種で積極採用しています。
森本はgumiのブロックチェーンエンジニアの育成環境を「自分から情報をつかみ取りに行く気持ちでいれば、実践の機会もかなり多いので、クリプトエンジニアとして絶好の成長の場となる」とし、「ブロックチェーンの世界は高速で新しい技術や常識が上書きされていくので、教科書的なものが準備してあって、手取り足取り教えられるわけではない。ただ、ノード運営で実際のブロックチェーンの挙動やDAOの現実を見たり、ゲームの開発に際してトークノミクスを考えたりと、実践を通した学びの機会は豊富です」とgumiでブロックチェーンエンジニアとして働く魅力を話してくれました。



※撮影時に限り、マスクを外しております。

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