gumi福岡支社のサーバーサイドエンジニア(ゲーム開発部門)で主力タイトルを担当するつむぎ(ニックネーム)。前職で法人向けのシステム開発を行っていた彼女は、gumiへの転職前、ゲーム業界は「特殊な技術が求められ、これまでの経験が通用しなそう」と感じていたそうです。しかし、実際転職してみると「そのイメージは違った」と言います。それはなぜか?ゲーム業界に転向し、なにを感じたのか?業界未経験でgumiに入社した彼女ならではの目線で、話を聞きました。
◆プロフィール
つむぎ
Entertainment Engineering(福岡支社)所属、サーバーサイドエンジニア(ゲーム開発部門)。法人向けシステム開発の経験を経て、2019年にgumiへ入社。主力IPタイトルの担当として、新機能・新コンテンツの開発、パフォーマンス改善などを行う。
「意外とできる!」転職して分かったゲーム開発の実態
つむぎさんは、2年ほど前にゲーム業界未経験でgumiに入社したのですよね?
はい。前職ではサーバーサイドエンジニアとして法人向けシステムを作っていて、ゲーム開発の経験はありませんでした。
なぜゲーム会社に転職しようと思ったんですか?
前からゲーム会社で働くことに憧れがあったんですけど、ゲーム開発はこれまでと違うスキルや知識が求められるイメージがあり、未経験からの転職はそもそも要件を満たさないと思っていたんです。そんなときに、転職エージェントから「システムエンジニアからでもゲーム会社に行ける」と紹介してもらったのがgumiでした。それで募集要項を見てみたら「たしかに、これならこれまでの経験が活かせそう!」と思い、思い切って応募したんです!
実際に入社してどうでしたか?
「意外とできるじゃん!」という感じでした(笑)。
では、最初の印象は思い込みだったと!
はい。コードを書くという作業自体は変わらないので、予想以上にこれまでの経験もスキルも活かせる業務でした。言語もNode.jsは初めて使いましたが、Python、Ruby、Javaなどの言語は使用した経験があったので、新しい言語の習得はそこまで苦労するものではありませんでした。
そうなんですね。とはいえ、最初苦労したこともあったのではないでしょうか?
ゲームを理解するのには、少し苦労しましたね。
具体的に、どんな苦労がありましたか?
「これはどういう機能だっけ?」とか「これはどういうコンテンツだっけ?」と迷うことが結構あって、ゲームをやり込んだり、仕様やコードを読み込むことに時間を使いました。
技術面よりゲームの理解が大変だったということですね。
もともとゲームは好きなので、そこまで苦ではないですが!
なるほど! 他に大変だったことはありますか?
前職との比較でいうと、他部署とのコミュニケーションが増えたことですかね。なかでも、他部署の人にエンジニアの作業を説明することには難しさを感じました。
なぜそのような機会が増えたのでしょうか?
ゲーム会社全般に言えることだと思いますが、役割が細かく分かれているんですよね。前職ではデバッグまで自分でやっていましたが、gumiではQA専門の部署があり、企画するプランナーがいるので、その分コミュニケーションが多くなるんです。
これまで一人で完結していた作業を複数の関係者とやるようになったことで、やり取りも増えたということですね。
はい。例えば、プランナーが作成した仕様の理解を誤ったまま作業を進めてしまうと、やり直しが発生してしまいます。なので事前に十分にコミュニケーションを取って、完全に理解するまで確認することは大切にしています。
なるほど。作業のやり直しがあるとスケジュールにも影響が出てしまいますもんね。
はい。コミュニケーションに注意が必要な反面、専門の部署がデバッグをしてくれる安心感があることや、エンジニアの業務に専念できることはありがたいです!
妥協なしに、より良いサービスを目指していける
ゲーム会社に転職して良かったと感じるのはどんなときでしょうか?
憧れだったゲーム開発に携われているというのはもちろんですが、やはり、ユーザーさんの反応をダイレクトに聞けるのは嬉しいですね。
例えばどんな反応があるんですか?
大きめの機能をつくったとき、Twitterで「この機能欲しかった!」「機能追加ありがとう!」という声がたくさんあがっているのを見たときは、頑張って良かったと思えました! 前職のときもお客さんから感謝のお言葉をいただくことはありましたが、ユーザーさんからの生の声は、ひと際こみ上げる嬉しさがあるというか……
やはり、リアルな反応は嬉しいですよね!
ゲーム会社に入って良かったと感じる点としては、他にどんなことがありますか?
あとは「より良くしていける」ことですかね。
というと?
法人向けのシステムは、納品してから「ここはもうちょっと改善したかった」ということがあっても作り直しは難しいんです。一方でソーシャルゲームは毎週更新をしているので、ちょっとしたことでも気になったら改善することができます。
たしかに、その点ソーシャルゲームは柔軟ですね。
開発にも優先順位があるので、すべての改善作業にすぐに対応できるわけではありませんが、気になった部分を覚えておいて後々対応していけるのは良いと思っています。
運用が続くゲームのサービスならではですね。
やっぱり、妥協せずにできるだけ良いサービスをお届けしたいですからね!
業界未経験でも馴染みやすく、スキルアップもできる環境
より良いものを追求し続けることができるとのことですが、やはりその分残業も多いのでは……?
それで言うと、残業を強いる雰囲気は一切ないですよ!(笑)
安心しました(笑)
むしろフレックス制度や在宅勤務制度もあるので、とても働きやすいです。生活のペースを崩さず仕事ができていますし、お子さんがいる方も両立しやすい環境だと思います!
そうなんですね! けっこう皆さん在宅勤務しているんですか?
福岡オフィスのエンジニアは、最近は半分以上の人が在宅勤務をしていますよ。出社時と同じパフォーマンスを発揮できることが前提ですが、基本的には希望すれば、上長承認をもって在宅勤務することができます。
在宅か出社かを選べるのはいいですよね。制度があるだけではなく、使いやすいというのは大事ですね。
はい。チームの風通しが良いので希望も伝えやすくて、助かっています!
チームはどんな雰囲気なのですか?
誰にでも話しかけやすいですね。質問もしやすいですし、分からないことがあるとSlackでチーム全体に聞くこともあります。誰かが課題を抱えていたら「みんなで解決しよう」という雰囲気があるんですよね。
チームワークの良さが伝わります!
おかげで、自分も新入社員のうちから溶け込むことができたと感じています。ゲームという共通の話題もありますし、かなり話しやすいチームだと思います!
ゲーム業界経験の有無に関わらず、馴染みやすいということですね。
そうですね。上司も経験豊富な方が多くて、どんな質問をしても根本的な部分から丁寧に教えてくれるので、業界未経験の方でも知識やスキルを身に付けるのに良い環境だと思います!
チームとして、個々のスキルアップにも意欲的なんでしょうか?
そう思います。「アウトプット共有会」といって、自分が学んだことなどをチーム内で発表して知見を共有しあう会があったり、エンジニア技術に関わる本をみんなで読んで勉強することもありますね。
そんなこともやっているんですね!
それに加えて、会社の福利厚生にも「セミナー・研修補助」や「書籍購入補助」があるので助かっています。
実際、「未経験からの転向は無理」という印象が入社して覆ったのは、そういった会社やチームの支えもあったと思います。
なるほど! 会社とチームのサポート体制は大事ですよね。
はい。システム開発エンジニアの方で、ゲーム会社への転職が難しいと思っている人は私以外にもけっこういるんじゃないかと思っています。でも実際そんなことはなくて、初めてのことがあったとしても教えてくれるチームの人たちがいるので、興味があったら飛び込んでみて欲しいと思います!!